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第21回 四教堂塾

2006年4月30日

佐伯文庫跡の石碑除幕式と四教堂教授達の墓地巡り

佐伯文庫は、佐伯藩8代藩主の毛利高標(1755〜1801)が集めた図書で
最大8万冊の蔵書があったとされ、藩校「四教堂」でも使われていた
四書・五経・中国・オランダの歴史書・生物学・医学書などその種類も多く日本有数の文庫であった
これらの本は長崎に入る中国(清国)からの舶来本で
この購入のため藩の財政も傾くほどであったそうです
2万冊は幕府に献上され、現在国会図書館などに収蔵され、約6万冊は明治以降に
散逸し若干は大分県立図書館と 佐伯市に残っているのは佐伯図書館などに2778冊

初代佐伯藩主毛利高政の像とその下が毛利高標直筆の書(養賢寺所蔵)
 佐伯文庫についてはここをクリック   藩校「四教堂」についてはここをクリック

三の丸360度  ↓横に長いパノラマ写真はクリックしてご覧ください


 ここで今回四教堂塾が佐伯文庫跡の石碑を作成 本日 西嶋佐伯市長を招き除幕式を行いました


除幕式のあと「四教堂」の足跡を訪ねるという事で 佐伯小学校と藩医今泉元甫の屋敷跡や
教授陣(松下筑陰、明石秋室、中島子玉、高妻芳洲)と今泉元甫の墓地巡りをしました
   教授人材年表はここをクリック
大変暑い日で養賢寺前で休憩する参加者

間越海岸でこのような石碑を見つけました
もともとは津久見の石灰岩です
松を植樹してくれたらこの石をくれるという事になりました
間越の潟湖周辺に100本の松の苗を植えました
早速どのように運ぶか成和工業につとめている
義弟と見に行きました
義弟の会社のユニックで運ぶ事にしました
半日がかりの仕事でしたが無料でしていただきました
重さ約800キロを吊り上げます
三の丸に運び込みました
別にレンタルしたキャリーで慎重に運びます
除幕式前の石碑
市長と塾長で除幕
これが完成した石碑です
除幕式後四教堂跡を訪ねます
四教堂塾事務局の渡辺氏の説明を聞きます
佐伯小学校正門に掛かっている四教堂の看板の
元が校長室にあります
こちらは佐伯小学校正門に掲げられているもの

司馬温公水缸(みずがめ)を毀(こぼ)つの図

北宋の名臣・司馬温公が少年の頃、石を持ってみずがめを破り、
溺死しようとしている子どもを救ったという逸話から取材した狩野由信の絵です、
藩校「四教堂」に掲げられていたそうですが 今は佐伯小学校校長室にあります
この絵の余白部分に毛利高標が絵の説明を書き入れています 貴重な文化財です。

この貴重な絵を見る参加者
藩医今泉元甫屋敷跡
中島子玉の墓
明石秋室の墓
松下筑陰の墓
松下筑陰の墓は 毛利家墓地の上にあります
養賢寺は佐伯藩主毛利家の菩提寺です
高妻芳洲の墓
今泉元甫の墓
 ↓下の地図はクリックすると大きな画像が出ます
佐伯藩時代の地図
明治時代の地図
神田千里氏が描いた昭和30年頃の地図?
今泉元甫が描いた地図(現在お住まいの木許さん所有)